子供の名づけ方【姓名判断?親の名前の字を使う?】
子供が産まれて、いざ名づけるとなると意外に難しいかったりします。例えば親のこだわりが強かったり、旦那さんやお嫁さんの間で子供の名前について意見が割れたり、いい名前が浮かんでも友達の知人と同じ名前だったりしてちょっと気兼ねしたり、はたまたこの漢字で普通の人は読むことが出来るのか…?と色々なことを考えれば考えるほどすんなりは決まらないものではないでしょうか。
我が家でも息子の名前を付ける際には非常に苦労しました。なぜなら、私の両親は姓名判断をかなり重視し、妻には仕事柄子供を持つ知人がたくさんいて同じ名前を付けるのはなんだか悪い気がする、と言い出し、そして僕と妻の名前の好みがかなり異なるということがあり決めるまでかなり難航しました。
この記事では、お子さんの名前を付ける時に考えてあげたほうが良いポイントを6つ紹介しながら、我が家での事例をベースにより早く納得できる名前の付け方を紹介します。
記事を読み終えると、無作為に名前を思い浮かべるより効率よく子供の名前候補を浮かべることができるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
どうやって名前を決めるべきか?
カッコイイ音ならバンド名もかっこよく聞こえる、と昔あるバンドがインタビューで言っていたのもあり、自分の名前も生き様で良い名前かどうか決まってくるのではないか、とは思っていました。ただ、同時に名前の由来って結構自分の芯に影響してしまうのでは?とも思っています。
なぜかというと僕の名前は前述したようになんちゃらという先生が挙げてくれた3つの名前のうちから選んだ、と聞かされていますが親がその中から今の僕の名前を選んだ理由に僕は長い間(むしろ今でさえ)精神的に縛られていた気がするからです。
僕の今の名前はゴシック体だと苗字と名前両方ともほぼ左右対称になります。この部分を父親が気に入って「裏表のない人間になってほしい」選んでくれたそうです。個人的にも気に入っていました。ですが…、現実問題として裏表のない人間なんて目指すものではありません…。
この由来のせいか、そんな由来を好んだ親父のDNAのためか、はたまたもって生まれた性格なのか、僕は限りなく裏表のない性格の子供として育っていきました。ただ世の中本音と建て前にあふれています。限りなく裏表のない人間がそんな社会の中でもまれていくのはなかなかのストレスでした。そして皮肉なことに最初に僕がぶつかったのは「裏表ない人間になれ」と言った親父の二面性でした。
そりゃ人間ですから、二面性もあるでしょう。「誠実であれ」と語った親が不誠実である部分を見せた時の処理を失敗すれば親子関係は確実にこじれます。我が家がそうだったように。
この辺は個人差があるかもしれませんし、僕が極端な性格すぎたかもしれません。由来や意味、願いがあったとしても敢えて言わないのもアリなのかもしれません。
どのみちどういうことが子供の人生に影響を与えるかは結果論でしか語ることができないことがほとんどだと思いますし下手に考えすぎるのも良くないのかもしれませんけれど。
名前の付け方 候補を絞る
こんな名前がいいな、と思った名前をダンナさん奥さんで出し合って見たら一瞬で決まるというケースもあるようです。
ですがいざ名前をつけようと思うとほとんど無限に名前があるので、何を基準に考えたらいいのか、またどこから考えたらよいのか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
なんとなく自分が憧れた文字数だったり、名前だったり、好きな有名人、歴史上の人物の名前をもらうなど色々自分の苗字と当てはめて考えてみましたがイマイチこれ、というものが見つかりませんでした。
そして名前を決めた後になって考えると、姓名判断のスコアの良いものの中からまず選んでみる、というのはアリだと思います。姓名判断なんかバカバカしいとどこかで思っていた僕も候補を絞るという意味ではかなり助けられました。僕らは最終的には下記のサイトの姓名判断の結果が良いものから名前を決めました。
名前の字画数で運勢を占う!無料姓名判断サイト「いい名前ねっと」
例えば自分の名前や配偶者の名前を入力すると自分姓名判断のスコアがでます。仮に山本五郎と入力しました。診断ボタンを押すと字画が表示されます。
それぞれの字画に対する解説があり、下のほうにスクロールしていくと苗字と相性の良い名前を表示してくれるボタンがあります。
すると、姓名判断の良い順番に相性の良い名前がひたすら並びます。気になった名前をどこかにコピペしておきましょう。
苗字にもよりますが、姓名判断の結果を気にするなら最初の10ページ(500件)くらいの中から選ぶと良いと思います。
総合的に良い診断結果で絞りこまれていますので、姓名判断的に突っ込んで絞り込みたい場合は右上のボタンから条件を選びます。
名前候補の中から絞る
いざ子供の名前をゼロベースで考え始めると、苗字名前の漢字のバランス、文字の意味、名前の響きなど色々気になってきたりします。多くの場合がダンナさんや奥さんと一緒に名前を決めると思いますので、二人で決める場合はNG項目を先に洗いだしておいたほうが手っ取り早いです。ここを怠ると何度も探し直すハメになります。
名前NG候補
我が家の場合で問題のありそうな名前の候補は結構ありました。候補を絞るうえでの参考にどうぞ。NGが多ければ多いほど名前を付けるのが大変ですが、あとから気に入らないなーと思うよりはあらかじめ考えておいたほうが良いです。
親NG
我が家のように親が字画を気にするタイプだとまず字画が良い名前から選んだほうが良いです。前述の方法で候補を選ぶ際は前のほうにある名前のほうが字画的に良く、後ろへ行くほど悪くなっていきますので候補の範囲を狭めることができると思えばメリットだともいえるでしょう。
姓名判断には流派があり、流派や方式で結果が違ったりということがあるそうですが、我が家で出た候補を他のサイトで調べてみましたが、良いとされている字画の名前がその他のサイトで悪いという結果を見ることはありませんでした。なので参考にするサイトは一つで十分かな、と思っています。
知人/友人 名前被りNG
我が家の場合、妻が友人、知人の子供と名前が一緒になることに難色を示しており、一見良さそうな名前でも最終的な候補に挙げられないということがありました。こちらについては周りの友達に聞いても「問題ないと思う」という意見ばかりだったのと発言小町の「子供と同じ名前をつけられました」というトピックでは95%以上の発言が「同じでも気にしない、気にならない」という意見でした。そしてうちの嫁は美容師なのでお客さんの子供まで被らないように配慮していたらとんでもない数の名前を候補から外さなくてはならなくなるということもあり、この部分は優先度は低めに考えよう、と決めました。最終的には一人のお客さんの子供と読みの名前になってしまったようです。
ただ、あとから名前を付けられて嫌な思いをしたと発言小町でトピックを立てられた方もいるので、気になる方は読んでおいたほうが良いかもしれません。
キラキラネーム 可読性の問題
俗に言うキラキラネームがありかなしか、という問題です。この部分はご夫婦の好みでもちろん良いとは思いますが親がどう思うか、という部分で障害になる恐れがあります。事前に両親にそれとなく聞いてみておくと良いでしょう。
またあまりに奇抜な名前や一般的に読めない漢字で名前を付けると子供から後々恨まれたり、就活時に不利に働くという事例もあったそうです。15歳になれば家庭裁判所に本人が申し立てることで名前を変えることもできるので、もし子供に「どうしてこんな名前にしたんだ!」と怒られることになったら、「15歳になれば変えることができるからそれまで我慢して」というセリフはどんな名前を付けた場合でも用意しておいたほうがいいかもしれません。名前の好みやトレンドは時代で変わるので、子供が自分の名前を好きになってくれるかどうかは運に任せる以外ありません。うちではNGとしました。
中性的な名前
男の子とも女の子ともとれる名前がありかなしか、という問題です。男の僕でも中性的な名前にあこがれる部分もありますが、自分自身の見た目に全く女性的な部分がないので今では普通の名前でよかったと思います。我が家の場合、生まれたての子供の見た目はまだ男の子とも女の子ともつかない感じだったのもあり、中性的な名前を推していました。私もその名前も良いとは思ったのですが、もし自分のように男らしい見た目なのに中性的なだったらどうだろう、と同時に少し抵抗もありました。
実際、妻が強く推すこともあり命名式の日の前日まで息子の名前を中性的な名前と思われる「ゆうり」にしようと考えていました。ただ、妻自身がそれを妻の家族に話したところ「女の子みたいじゃない?」と言われて大きくショックを受けたということがありました。 ほぼ決まりかけていたので悩みましたが、「子供は親の何倍も名前のことを言われるだろうに、親の方がたかが家族にツッコまれてショックを受けるようでは名前に対する覚悟が足りない」かなと思い直前に変更しました。
シワシワネーム 古風な名前
私自身、自分のおじいちゃん世代くらいのちょっと昭和初期の香りのする名前を息子には付けたいと思っていました。博、茂、総一郎など俗にシワシワネームと言われています。これは妻の反対にあい私が折れました。いいと思うんですけどね、一周回って。
子供が女の子場合
女の子の場合、将来お嫁に行った場合に名字が変わることを前提に考える方も多いため、どんな名字にも合うようにひらがなの名前を選ぶ方も多いようです。また将来名字が変わることを考慮すると姓名判断は名字と名前をセットで考えるので、例えば姓名判断を重視する親を持っていても、女のについてはさほど重視はされないかもしれません。
NGな名前を消していこう
ピックアップした名前の中からNG項目に引っ掛かる名前を消していきましょう。残った名前の中から二人で納得できる名前を選びます。
子供の名づけ方 我が家の場合まとめ
選び終わった後だからサラっと言えますが、実際かなりの試行錯誤がありました。最終的には「侑志」(ゆうし)君と名付けましたが、命名式の直前までは「侑利」(ゆうり)君予定でした。侑という字があまり見慣れませんが、助けるという意味らしく、(人を)助ける志を持てる人になれたらいいじゃん、と思い決め手としました。子供にそれを言うかどうかはまだ決めていません。ゆうじ、ではなくゆうし、としたのは最近の子供の名前で「~し」という語尾で終わる名前が多い気がしたので、今ドキっぽい響きになればいいなと思いましたが、ゆうじくんと呼ばれることも多くなるのかもしれません。字画にうるさい親もずいぶんと気に入り「よくこんな良い名前思いついたね」と絶賛でした。字画関しては一応気を使っとけば面倒が減るかな、と思っていた程度でしたが、それだけで親が喜んでくれるものならば気にしてよかったなと今では思います。
教訓としては、これからお子さんが生まれ、名前を決めようとしているなら出産から命名式まで7日しかないので、命名式をやる予定があるのなら出産前から名前の候補を絞っておいたほうが良いと思います。逆に命名式をしないのであれば、出生届を出すまで(出産から14日以内)に決めればよいので時間があるので2週間じっくり考えるのも手ですよ。
名前の決め方、選び方 ポイント
全然コレという名前が浮かばない、という僕ら夫婦のような人たちのために名前を決める際、ポイントとなる事柄をまとめてみました。何も浮かばないならたくさんある名前をただひたすらに眺めていけば、「いいかも」と思える名前が見つかったりもします。「いいかも」と思えた名前が浮かんだらどんどん実際に書き出していってみましょう。 名字との字面のバランスも気になったりするので、名字と一緒に候補の名前を書いていくのがオススメですよ。
人気の名前から選ぶ
明治安田生命が毎年子供の名前ランキングを発表しています。この中から名前を選べば、時代に合った名前を付けることができるでしょう。ですが、私の両親は姓名判断を重視する傾向があることと、私自身人と名前がかぶりやすいなら逆に避けたいと思うタイプなので、我が家では極力ランキングにない名前を候補に挙げました。
名前の響きで選ぶ
名字にない母音を名前に使ったほうが名前の響きが良いと妻が聞きつけてきたこともあり名前を選ぶ際に意識しました。やまもとなら、母音は「あ・あ・お・お」なので「い・う・え」を重点的に使った音のほうが響きが良いということらしいです。ネット上に根拠は特に見つけることはできませんでしたが、実際響きが良く感じられたので、うちはこのルールを採用しました。
我が子への思いを漢字に含める
大切な我が子がどんな人間になってほしいかなどの願いを名前に込めるという方法です。優しい子になってほしいから「優」という字を入れた名前を考えるなど、昔からよくある名づけ方ではないでしょうか。また花、樹など自然のイメージを持った漢字が入っているのも素敵ですよね。我が家の場合は字画が良い名前の中から好きな響きの名前をまず選びそのあとで使われている漢字の意味を調べ、最終候補から絞る際に参考にしました。ただ、前述したように子供にこれを話すべきかどうかは一考の余地があるかもです。
使いたい漢字から決める
我が子への思いを漢字に含める、に似ていますが、こちらは字面の話です。漢字が気になる人は名字に対して合う字、合わない字が気になるはずです。これは妻は全く気にしませんでしたが、実際名字と名前を書いてみた際に気になってしまい、名前を絞り込んでいくうちに選考基準になっていました。
呼びたいニックネームを考える
ゆうくんと呼びたいから、りょうちゃんと呼びたいからなど呼びたいニックネームを先に考える方法す。実際にどういう風に呼ぶかをイメージするのは具体的な名前を考えるよりおそらく簡単なので、自分が好きな響きの名前を見つけるために試してみるのもよいと思います。
読みの文字数から決める
僕自身名前が4文字であることもあり、なかなか名前で呼んでもらえる機会がなく3文字の名前にあこがれがありました。候補を絞る際に何文字の読みかというのも入れておくとより絞りやすくなると思います。
親の名前から文字取る
古来「父親を敬い、家の存続と繁栄を願う」という意味で親の名前から人文字取るという風習もあるそうです。本来は「親を超える立派な人物になって欲しい」という願いが込められた名付け法だと言われているようですが、逆に親の名前の字をつけると、親を超えられないと言われたり短命に終わるなどあまり良くない迷信もあるようです。僕個人的には親キャラクターが若い頃はなかなか大きな壁であったので、子供の名前から僕の名前が連想できるものはやめようと思いました。