共働きとコロナウィルス緊急事態宣言

3月11日にWHOがコロナウィルスがパンデミック(世界的な流行)とみなせる、と表明を出しもうすぐ一か月の4月上旬。日本政府も重い腰を上げて緊急事態を宣言しました。

図を用意するわけでもなく、具体的な言葉もなくダラダラと話す首相の会見や、首相の責任を取る気がない発言などネガティブな驚きが多い会見でしたが、それでも社会は一丸となってコロナウィルスの封じ込めに動き出しはじめたと言っても良いでしょう。

今まで共働きの我が家は現在では9か月になる息子を妻の姉や実家に息子を預けていました。そしてこの4月からは保育園に預ける予定でした。

2020年4月時点 コロナウィルス感染状況

私が住む愛知県では4月9日時点、感染者数が日本で5番目に多いにも関わらず、緊急事態宣言の対象とはなりませんでした。大村知事が政府に愛知県も対象に入れるよう要請し、県としても独自の緊急事態宣言を行うと発表していますが、政府が愛知県を緊急事態宣言の対象に加えることはなさそうです。

現在のところ、私の知り合いでコロナウィルスに感染した人はいません。ですが、職場の同僚のお父さんが”濃厚接触者”になったということでコロナウィルスの検査を受けました。結果は陰性ではあったのですが自分のすぐ近くまで感染拡大が迫ってきているのを感じます。

また東京の感染者数が少なかったのもやっぱり何らかの圧力が働いていたとしか考えられず、感染の危機はもう目の前に存在すると考えるべきだと私は考えています。

政府が、東京が、愛知が、という部分もできれば期待したいのですが、他人任せで自分や自分の家族に被害が及ばないとは最早言えない状況であるのは明らかです。そこで我が家としての方針を一度話し合ってみました。

愛知県東部のコロナウィルスと我が子、難病の義父

コロナウィルス感染者が多い愛知県と言えど、感染者の多くが名古屋市から出ていることもあり、三河地方ではコロナウィルス感染拡大に対しての意識が比較的希薄です。例えば保育園の入園式で同伴の父兄は2人まで、マスク着用で来場するように言われていたのにも関わらず、先生方やカメラマンの方はマスクをしていないということもありました。僕の知人でも今なら店もすいているいるだろうし昔の職場のメンバーで飲みに行こう、なんて誘いもありました。

特に誰に言うわけでもありませんでしたが、コロナウィルス感染の危険が騒がれはじめてから私たち家族は自発的に仕事以外の外出は自粛していました。なぜかというともちろん子供が感染してほしくないということと、妻の父が難病を抱えており、免疫力が低いためそもそも風邪をひくことすら命に係わる危険があるから、という二つが大きな理由です。

それでも息子は保育園に預けることに

私たちの計画では9か月の息子を保育園に入れるのはそもそも心苦しいものの4月までは親類を頼りながら育児をしていき、この4月からは土日以外は保育園に頼る予定でした。

ここまでほとんど妻の実家と我が家以外では生活してこなかった息子なら私と妻さえ感染しなければ、妻の実家にウィルスを持ち込むことはないだろう、と考えていました。ただ、もしも保育園で息子がウィルスをもらってきてしまったら、現実問題として義父の命が危うくすることになってしまいます。無症状でウィルスをバラまいてしまうケースも少なからずあるようです。

息子はなんでもかんでも口に入れてしまう時期なので、ウィルスが彼の周囲に存在するだけでおそらく感染してしまうでしょう。もちろんそんな息子も心配ですが、我が家で最も危険なケースは息子が無症状でウィルスを持ち込んでしまうというケースです。

現在でも実家に預ける際は、義父はマスク着用必須、息子とは触れ合わない、触れ合った場合は手洗いをする、と預かってもらっているのにも関わらずかなりルールを設けて預かってもらっていました。実際お願いをしていてもどこまで意味があるのかはわかりませんし、そもそも息子に甘々なじいじです。息子の世話にかまけてしまってそこまで徹底できているかはわかりません。

とは言えここまでは特に問題もなく、息子も妻の両親も風邪一つひかずやってこれました。

ですがここにコロナウィルスのパンデミックが入ってくると実家で預けるのは最早危険な段階なのではないか…と私たちは思いはじめました。園の先生も気を付けては下さるはずですが単純に不確定要素が増えれば、リスクは高まります。

息子を保育園に行かせるのであれば、息子がウィルスを運んでしまう可能性を考えてもう妻の実家に預けるのはやめようかという話まででました。そこまで徹底すると私たちが働く時間を減らす必要が出てくるのですが、私たちが息子を預けたせいで義父を危険にさらすなんてことが起こればそれこそ悔やむに悔やみきれません。

どうすべきか悩みましたが、私の職場の同僚の父が濃厚接触者でありながらコロナウィルスの検査は陰性だったということを思い出し、実家に預けるのではなく義母に我が家に来てもらって息子を見てもらうことにしました。これなら息子を保育園に行かせ、もし感染したとしても濃厚接触者となるのは私たち夫婦と義母だけです。ここで食い止めることができるなら現状ではベストな選択になるのではないかと考えました。

この決定を伝えるとやはり義父はさほど態度には出さないようにしていましたが、不満そうでした。かわいい盛りの孫に会えなくなるのは、また義母だけは孫に会えるという状況は仕方ないとは言え、喜ばしい状況ではないに違いありません。

2020年4月時点 我が家のコロナウィルス対策

4月10日には愛知県としても緊急事態宣言が発令されました。愛知県の対策で我が家の動きも変わってくるかな、と思ったのですが現状出ている情報ではさほど身内の行動に変化はなさそうです。

結果として我が家の対応は

・息子は予定通り保育園に通い土曜、日曜は義母に孫の世話をしてもらう

・私夫婦は予定を変えることなく働く

・義父用に孫の動画を撮る

これに加え帰宅時の手洗いうがいの徹底、政府の言う通りに必要のない外出は控えることで当面やっていくことにしました。また状況が変わるとまた考え直さなければいけませんが、現状はこのままやってみるしかないかな、という結論です。

私たちのような子育て世代にはなかなか難しい時代ですが、それでも誰も悲しむことなくこのコロナ危機を乗り切りたいものです。